幕開きは水の音。物語の場所はほとんどがプール場。榊秀平(松田凌)、篠塚大樹(宮崎秋人)、藤川礼央(安西慎太郎)3人のモノローグから始まる。幼馴染で水泳を通じて心が通じ合う仲間だ。中学生になり、強豪の龍峰高校の川崎亮也(廣瀬智紀)の圧倒的な泳ぎを見て憧れを持ち、龍峰高校水泳部を目指すが……結局入学出来たのは藤川礼央だけだった……。「俺は馴れ合いの水泳なんて要らない!」と言い放つ藤川礼央……他の2人は結局は廃部寸前の都立東ヶ丘高校水泳部へ。
それからTVドラマを彷彿とさせるオープニング、そして本格的にストーリーが動き出す。場面の展開はTVとは異なる部分があるので、視聴していたファンは脳内で比較しても面白い。すでにTVドラマで演じているので各キャスト、こなれた感じであるが、同じ題材でもTVと舞台では異なる。TVで語られていたエピソードをはしょるところもあり、またTV版では語られなかった部分をじっくりと見せているところもあり、ここは興味深い。劇伴もTV版で使われていた楽曲の他に数曲だが舞台だけの劇伴もあり、ここは要注目だ。