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【レポート】舞台「ジョーカー・ゲーム」

舞台「ジョーカー・ゲーム」

 原案小説は吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞をダブル受賞した小説『ジョーカー・ゲーム(柳広司著)』。2016年4月、アニメーション制作会社Production I.GによってTVアニメ化され、好評を博し、2017年に舞台化となる。
 物語の時代設定は昭和12年、戦争の足音が近づいていた頃だ。昭和12年には永井荷風の『濹東綺譚』が連載を開始、パリでは万国博覧会が開催された。中国では盧溝橋事件が勃発した年である。この事件が発端となり日中戦争が起こる。この翌年にはスター・李香蘭がデビューする。
 この時代を背景にした小説やコミックは数多く存在する。有名なところでは例えば舞台化もされた「アドルフに告ぐ」の時代設定は1936年のベルリンオリンピックの開催年で、北杜夫の「楡家の人々」は大正から昭和戦前期にわたる精神科医一家の物語である。
 今回舞台化される「ジョーカー・ゲーム」もまた、いわゆる昭和戦前期の物語である。
 昭和12年陸軍中枢部の反対意見を押しのけて結城中佐の提案でスパイ養成学校「D機関」が設立された。訓練生は互いの素性を知らぬままに様々な訓練を受け、優秀なスパイとして成長する。このD機関に陸軍より調査を命じられた佐久間中尉が潜入する……。

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2.5news(編集部)

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