単純に試合を見せるだけでなく、小湊兄弟や倉持洋一の過去エピソードを入れこむことによって“野球愛”を強調する。沢村ら青道に立ちはだかる真木洋介、長身から繰り出される剛速球を映像で表現、準決勝の迫力を見せるが演じる本川翔太は甲子園出場経験者、そのフォームは、もう完璧。試合の結果は言わずもがな、であるが、勝者がいれば敗者もいる。皆、目標は“勝つこと”それだけだ。
いつものことながらキャスト全員の“野球、大好き!”が大いに感じられる。演出面では映像の使い方に“進化”が見られた。もの凄いテクノロジーを使っている訳でなく、その見せ方、例えば剛速球のストライク!三振!OUT!3つのスクリーンに同時にミットに勢い良く吸い込まれた球がドーン!と来る。もうそれだけで観てる方は“おお〜決まった〜!!”とテンションが上がる。どうしたら、この迫力を伝えられるのか、を考え抜いた結果、シンプルではあるが、ズドーン!と心にも響く。
沢村栄純役の小澤廉始め、チームワークも良く、ところどころに笑えるシーンが挟み込まれ、安定したシリーズ、この公演で4回目、まだまだ続く、いや続けて欲しいシリーズだ。
金曜の夜の回の終演後の挨拶は子役2人。その可愛らしい挨拶に会場は温かい笑いに包まれていた。
2025年2月をもって、建て替…