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【レポート】ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝勝者と敗者〞

今回の公演は3幕もの、交響曲に見立てて、“第1〜3楽章”と銘打ち、内容はもちろん、及川 徹率いる青葉城西高校との戦いがメインとなる。始まる前の舞台には2つの旗がはためいている。ひとつは黒に白の文字で「飛べ」、もう一方のは薄いブルーに白の文字で「コートを制す」と、つまりそれぞれのチームの“モットー”、“カラー”、象徴的にスクリーンに文字が流れるように映し出されている。「俺たちはきっと変わる」「これが“繋ぐ”ということだ」等、原作の名台詞、もう始まる前から始まっている。幕があき、シンフォニックな音楽、タキシード姿の及川 徹、そして王様っぽい格好の影山飛雄が舞台後方の高い位置にいて、二人は指揮をしている、つまりセッターは“オーケストラの指揮者”という訳だ。ビジュアル的にセッターというポジションを説明、バレーボールがいまひとつわからない観客もセッターがどういうものかが一目で分かる。及川 徹がいかにも上から目線な風に言う、「よくここまで這い上がってきましたね」と。それからキャラクター紹介はいつもの感じだが、それぞれのキャラクターの音楽がその個性をそこはかとなく表現していて秀逸。それから試合。“本編”がいよいよ始まる。

今迄の公演の映像が出てくるが、これは“公演を振り返る”ではなく、この登場人物たちの回想シーンとして使われる。舞台上にいる俳優陣とシンクロし、“虚と実”がクロスする。対戦校である青葉城西高校の面々が客席から登場、ここはお楽しみポイント。及川 徹はメンバーに対して「信じているよ、お前たちを」と言うがこれはメンバーにとってはマジックのような言葉、女の子に手を振るチャラチャラしたそぶりを見せるが、本当は仲間を信じ、冷静な熱血漢だという素顔が垣間見える瞬間だ。

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2.5news(編集部)

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