振付のAKIHITOは、「新しいことを求めていきたい。妥協なく、演劇とダンスの融合を表現しきれるのではないかなと……わくわくした気持ちでいっぱいです」と語ったが、全体として動きがより演劇寄りになっており、とりわけ“おしおき”シーンは見どころのひとつ。“おしおき”される人物の背景や心理状況がモノクマダンサーズの動きでも醸し出されており、より明快になっていたのが印象的だ。演出の山本タクは「“再演なのに新作”をテーマに作品づくりをしてきた」とコメント。「初演ファンもゲームファンもいらっしゃる中、どのように新作として作れるかなとすごく考えてきました」と語ったが、初演の良さを踏襲しつつ、其々のキャラクターの関係性や想いを重点的に描いており、演劇としても良質のものに仕上がった。