決まっているのはプロローグのみ。これが終わると“本題”に入る。全てアドリブ、従って上演時間も決まっていない。ゲネプロでは、何故かしょっぱなに「あっち向いてホイ」、そして次々と切腹させられる。この切腹の場面であるが、ここは見せ場、もちろんこの世を去るにあたっての台詞をアドリブで言い、切腹、誰かが介錯をする。キャラクターになりきってアドリブで演じ切るという難易度の高い芝居だ。もし人狼のカードを引いたなら、正体を悟られないようにしなければならない。丁々発止のやり取り、時折、ちょっと笑えるシーンも。切腹が終わると他のキャストは舞台から立ち去り、切腹されたキャストが残る。そして自分の役割を観客だけに教えるが、その瞬間は、何故か楽しそう。さっきまでドラマチックに切腹したのに〜なんでそんなに嬉しいの?という落差がとにかく面白い。