本作は、約45年の長きに渡り英国に繁栄をもたらした女王・エリザベス1世の半生を大胆な解釈で描き出す、歴史ロマン大作ミュージカル。
『エリザベート』『モーツァルト!』などの名作を生んだ巨匠ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイと、日本ミュージカル界のヒットメーカー小池修一郎がタッグを組み、8年ぶりとの上演となる今回は、装いも新たにブラッシュアップして登場。
主人公のレイディ・ベスを演じるのは、乃木坂46所属でミュージカル女優としても活躍中の奥田いろはと、『レ・ミゼラブル』『ラブ・ネバー・ダイ』などミュージカルでの大役を抜群の歌唱力で演じる実力派の小南満佑子のWキャスト。
ベスと想いを通わせる吟遊詩人の青年ロビンを、東宝製作の大作で立て続けに主要キャストを務め、2025年は『HERO』でシアタークリエ初主演も務めた 有澤樟太郎と、アーティストとして活躍する一方、『1789 -バスティーユの恋人たち-』にて初のグランドミュージカル出演にして主演を務めた手島章斗のWキャスト。
そして、ミュージカル初挑戦となる丸山礼や、宝塚歌劇団出身の凪七瑠海と有沙瞳、若手スターとして躍進している内海啓貴、松島勇之介、高橋健介、ベテラン実力派の津田英佑、そして初演から引続き出演する山口祐一郎、石川禅、吉沢梨絵と、豪華なキャスト陣が作品を彩ります。
12月17日(水)に、都内にて製作発表記者会見が実施され、出演の奥田いろは、小南満佑子、有澤樟太郎、手島章斗、丸山 礼、有沙 瞳、内海啓貴、松島勇之介、そして演出・訳詞・修辞を務める小池修一郎が登壇。
製作発表では登壇キャスト8名による生演奏での歌唱披露も実施され、「COOL HEAD」(内海&松島)、「悪魔と踊らないで」(丸山&有沙)、「俺は流れ者」(有澤&手島)、「秘めた思い」(奥田&小南)の4曲をメドレーで披露しました。
公演への意気込み・出演が決まっての感想
小池修一郎:この作品は、エリザベス1世の若き日の青春の物語です。前回までミュージカル『レディ・ベス』というタイトルでしたが、登場人物たちがベスのことを“レイディ”とだけ呼ぶシーンもあり、それはプリンセスではない身分であることを示しています。彼女が女王へと至る物語なので、題名から正しくレイディと言った方がいいと考え、改めさせていただきました。ミヒャエル・クンツェさんと再演する時は必ず直しがあり、スイスのサンクト・ガレンで上演した際は色々な部分が変わっていました。そして今回、新たに作り直したいということで、ベスの生き方や主張がより強く前に出るような脚本になりました。これまでと同じ曲で、歌詞が全く違うものもいくつかございますが、この物語が改めて観客の皆さんの共感を得られると感じています。若い女性が、いかにして国を引っ張っていく立場になっていくか、観ていただけたらと思います。
今回は大変フレッシュな新しいメンバーと一緒に作っていきます。ポテンシャルも高いと思いますし、歴史劇ですが現代の視点で、若い人の感受性で表現されることで受け手である若い人たちや現在生きている人たちに伝わるものになっていくと考えています。私も彼らから刺激を受けながら、新しい『レイディ・ベス』を皆様にお届けできればと思います。
奥田いろは:この作品で初めての座長、初めてのタイトルロールを務めさせていただきます。オーディションのお話を頂いた時は驚きましたが、覚悟を決めてお歌の練習をして受けて、合格の連絡が来た時は嬉しさよりもプレッシャーや不安が大きくて。でも、私を信じて選んでくださった方がいらっしゃるので、誠実に頑張りたいですし、私自身も物語のベスと一緒にたくさん成長していきたいです。とても素敵な作品に携われることを光栄に思いますし、皆様にお届けできる日がとても楽しみなので、精一杯頑張ります。
小南満佑子:グランドミュージカルの初主演、初座長ということで、この日を迎えるのが本当に緊張してドキドキしていましたが、こうして皆さんにお披露目することができて嬉しいですし、初演を作り上げたスタッフの皆様や、いつもお世話になっている先輩方が作ってきた作品を引き継ぐかたちで出演させていただけることが、本当に何よりも喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。本日たくさんの皆様が集まってくださり、いかにこの作品が多くの方の心に響き愛されているのかを改めて感じております。今回出演のお話を頂いたとき、エリザベス女王という人物を知ろうと思い、書籍や映画などでできるだけ勉強しました。本当に波乱万丈な人生を送られていて、私に務まるだろうかという不安もございましたが、学んでいくうちに、この人の人生を生きたいと強く願ったのが印象的でした。デビューしてからいろんな作品を通して、スタッフの方に支えてもらい、先輩方に導いていただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、ご縁を繋いでくださった小池先生に感謝していますし、何よりもお客様に恩返しをすることができたらという思いで務めていきたいです。2026年、ミュージカル『レイディ・ベス』を劇場で体感していただけたらと思います。
有澤樟太郎:こうしてたくさんの方にお集まりいただいて、2026年版のミュージカル『レイディ・ベス』がすごく期待されているんだなということを肌で感じています。自分が挑戦したことのないジャンル、世界観、時代なので新鮮ですし、やっと飛び込めるんだという気持ちです。8年ぶり3度目の上演ということで、この作品を愛し、待ち焦がれた方がたくさんいらっしゃると思います。その時の記憶を蘇らせるような、そんな心に残る作品を届けたいですし、今回新たにこの作品と僕たちに出会ってくれる皆さんの心に残るような、衝撃を与えるような作品を、僕たちが作らないといけない。皆さんの期待を上回らないといけないなと、プレッシャーも感じていますが、僕たちなら出来ると思っています。ぜひその日まで楽しみにしていただけたら嬉しいです。
手島章斗:出演が決まった時は、すごく嬉しかったです。グランドミュージカルにこうしてまた出演させていただけることを光栄に思いますし、生オーケストラでのミュージカルが初めてなので、ワクワクしています。この作品はいろんな曲調の楽曲があり、僕が思っていたザ・ミュージカルといった掛け合いのものが多かったので、僕自身、そこがすごく楽しみです。いろんな挑戦を繰り返し、学びながら稽古を頑張りたいです。たくさんの方に愛されている作品なので、丁寧に真摯に務め、カンパニーの皆さんと一丸となって素敵な作品を作り上げていきたいです。
丸山 礼:ミュージカルが初めてなので、本当に緊張しています。小池さんから「ぜひオーディションどうですか」とお話を頂いた時はびっくりしました。どうして私なんだろうかと聞き回ったところ、小池さんがドラマ「ワタシってサバサバしてるから」や「千鳥の鬼レンチャン」、YouTubeなどを観てくださったということで。歌で仕事を掴むぞという気持ちはなく、カラオケ大好きという気持ちで生きてきていたので、まさかこんな格式ある作品を受け継ぐことができるなんて思ってもいませんでした。素晴らしいミュージカルスターの皆さんとご一緒できることを本当に嬉しく思います。やったことのないジャンルのお仕事だったので不安もありましたが、芸歴が10周年を超えまして、何か新しいことに挑戦してみたいという思いもあり、一生懸命にやり切りたいと思っております。
有沙 瞳:宝塚を卒業してからも小池先生の作品に出演したいと思っていたので、2年半ぶりにご一緒できることを本当に嬉しく思います。リーヴァイさんの代表作に出演できること、そして初めてお会いする皆さんとこうしてひとつの作品を作れることも嬉しいです。オーディションの結果が誕生日の少し前に出て、すごい誕生日プレゼントを頂いたなと。宝塚の時も小池先生の作品に何度か立たせていただいて、自分自身すごく節目やターニングポイントになった作品が多かったので、今回も重厚感のあるメアリーを演じさせていただけるということで、全身全霊で皆さんと一緒に頑張りたいという気持ちでいっぱいです。
内海啓貴:神奈川出身の男が、スペイン王になるとは思ってもいませんでした(笑)。僕自身、小池さんとは3度目になりますが、毎回新しい色を見つけてくださるので、今回もフェリペを通して、また新しい内海啓貴を舞台上でお見せできたらと思います。僕は、前回の『レディ・ベス』を観た時、フェリペがすごく印象に残っていたので、出演が決まった時はついにやれるんだと、嬉しかったです。稽古の段階から、守りに入らず攻めの姿勢で、色気ムンムンで頑張ってきたいです。
松島勇之介:今回がグランドミュージカル初出演になります。僕自身、グランドミュージカルに挑戦したいという想いがずっとあり、小池先生からオーディションのお話を頂いた時は、本当に飛び上がるほど嬉しかったのを覚えております。全身全霊でオーディションを受けさせていただいて、合格をいただきました。フェリペは僕とは正反対の男なので、これからその正反対の人物を演じられることを楽しみにしています。装いも新たにミュージカル『レイディ・ベス』が帰ってきて、フレッシュな皆さんの中で、僕が誰よりもフレッシュにたくさん学び、挑戦し、この作品の1ピースとして務められるように精一杯頑張りたいです。
公演概要
ミュージカル『レイディ・ベス』
脚本/歌詞 ミヒャエル・クンツェ 音楽/編曲 シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞/修辞 小池修一郎(宝塚歌劇団)
協賛:三菱地所
製作:東宝株式会社
【キャスト】
若き日のエリザベス1世 レイディ・ベス(Wキャスト)
奥田いろは(乃木坂46)/小南満佑子
吟遊詩人 ロビン・ブレイク(Wキャスト)
有澤樟太郎/手島章斗
イングランド女王・ベスの異母姉 メアリー・チューダー(Wキャスト)
丸山 礼/有沙 瞳
スペイン王太子・メアリーの夫 フェリペ(Wキャスト)
内海啓貴/松島勇之介
ベスの亡き母の亡霊 アン・ブーリン
凪七瑠海
スペイン大使 シモン・ルナール
高橋健介
イングランドの司教であり、大法官 スティーブン・ガーディナー
津田英佑
ベスの教育係 キャット・アシュリー
吉沢梨絵
ベスの教師 ロジャー・アスカム(Wキャスト)
山口祐一郎/石川 禅
ほか
【公演日程】
東京公演
2026年2月9日(月)~3月27日(金) 日生劇場
チケット一般前売開始:2026年1月10日(土)
料金(全席指定・税込)
平日 S席15,000円、A席10,000円、B席5,000円
土日祝日・千穐楽 S席16,000円、A席11,000円、B席6,000円
福岡公演
2026年4月4日(土)~13日(月) 博多座
愛知公演
2026年5月3日(日)~10日(日) 御園座
【公式HP】
https://www.tohostage.com/ladybess/