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DMM.yell presents 舞台『熱いぞ、猫ヶ谷!』

DMM.yell presents 舞台

『熱いぞ、猫ヶ谷!』

2016年3月16日(水)品川プリンスホテルクラブeXにて、DMM.yell presents 舞台『熱いぞ、猫ヶ谷!』のゲネプロ公演がおこなわれた。
本公演の原作は『ヤングマガジン』(講談社)に2009~11年連載された克・亜樹のコミックで、架空の都市・埼玉県猫ヶ谷市を舞台に繰り広げられるラブコメディ。過去にテレビドラマが2期放映され、3D映画にもなったことのあるタイトルが、今度は舞台化となった。
総合演出はテレビドラマ『TRICK』シリーズでお馴染みの堤幸彦氏、演出には数々の映像演出を手掛ける佐藤徹也氏、そして脚本に2.5次元舞台では抜群の定評を誇るなるせゆうせい氏と、豪華でエッジの効いた面々が勢ぞろい。コミュニケーションアプリ「DMM.yell」で開催されたオーディションで選出されたキャストたちが、彼らの作る『熱いぞ、猫ヶ谷!』どのように挑むのか期待が集まっていた。
ストーリーの舞台となる猫ヶ谷市は日本最高気温48.4℃を記録し、市の条例によって男性は全員アロハ、女性は全員水着で暮らしていた。東京から引っ越して来たばかりの伊吹冬斗(輝山立)は、熱中症寸前になりながら転校先の高校を目指して歩いていた。脱水症状で倒れかけた冬斗の前に、棒から垂らした紐に水筒を括りつけて渡そうとする女子高校生が現れる。気温40℃以上になった場合は異性と1m以上離れなくてはならないという市の条例があるため近付けない、という彼女に冬斗は突飛な行動を取ってしまう。その後、一度は別れた彼女と再会したのは、なんと学校。彼女――押切貴澄(片岡沙耶)は、市立直実高校の生徒会長にして、NEKO(猫ヶ谷を永遠にこよなく愛し応援する)委員会のメンバーだった。ひょんなことからNEKO委員会のメンバーに加えられてしまう冬斗。ある時、最近就任した新市長がこの街を変えるべく美しい自然をも破壊してしまう改革を企てていることが判明する。「そんなことはさせない!」と立ち上がるNEKO委員会。しかし高校生の彼女たちの計画は何ともお粗末。果たしてNEKO委員会は愛する街を守れるのか……!?
物語の設定上、当然キャストの女性たちは全員水着(もしくは水着以下……!?)姿で登場! 跳ねる度に揺れる胸元、フリルから覗くヒップライン……目のやり場に困ってしまうような恰好だが、円形舞台を所狭しと歌って踊る姿は、セクシーでかつ元気いっぱい。時にコミカルに、時にシリアスにキャラクターの心情を描くミュージカルテイストなシーンにもぜひ注目を。
そしてこの舞台最大の見せ場は、猫ヶ谷市民の願いを叶えるべく会場全員で配られたうちわを振るという観客参加シーン。お気に入りのキャストとアイコンタクトを交わしながらうちわを思いっきり振れば、きっと心が通じ合う(ような気分になる)はず。
もちろん、登場人物それぞれの性格や心情が垣間見える軽妙な会話シーンや、最近のリアルネタを盛り込んだ限界ギリギリなユーモアなど、全力で楽しませてくるストーリー+αに思わず笑ってしまうことうけあい。
ほかにも、場面切り替えでバックスクリーンに映し出される猫ヶ谷市のキャラクター・あつニャンの映像や、突然のスポットライトに動きを止めて「ニャーン♪」と可愛い鳴き声を上げるキャストたちなど、本筋とは関係のない小ネタも要チェック!ラストシーンのあとでのスポットでは、NEKO委員会のメンバーが本気で慌てる「ニャー!」を聞けるかも……!?
公演期間中は『熱い!猫ヶ谷フェスティバル』と題して、舞台をさらに熱く楽しめる企画が用意されている。公演中に推しメンの水着姿を凝視しても顔バレしない猫アイマスク&劇中で使うキャスト写真入りうちわが来場者全員にプレゼント!うちわは、ある座席に座ると、キャストから直接もらえるので、推しメンがいる人はぜひトライを。ほかにも毎公演とってきおき抽選プレゼントや、日替わり前説&水着お見送りなど、見逃せない企画が盛りだくさん。詳細はぜひ公式サイトでチェック!
まだまだ寒い日が続く今の時期、観ているこちらの体温が急上昇してしまうようなセクシーエンターテイメントに会場中がニャンとも熱くなってしまうこと、間違いナシ!

[公演データ]
DMM.yell presents 舞台『熱いぞ、猫ヶ谷!』
2016年3月16日~20日
品川プリンスホテルクラブeX
http://yell.dmm.com/lp/special/nekogayasite/
(C)克・亜樹/講談社

取材・文/サトウマサミ

2.5news(編集部)

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