1983年のイギリスでの初演以降、ウエストエンド、ブロードウェイをはじめ、ドイツ、オーストラリア、韓国などで上演され、巧みなストーリー展開と楽曲の素晴らしさを最大の魅力としながら、階級社会を背景に親と子、兄弟の絆、人間の運命という、国境を越えた普遍的なテーマをもつ、ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』。
この度、2026年3月よりシアタークリエにて上演される、ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』メインビジュアルが公開されました。
小林亮太と渡邉蒼、山田健登と島太星がWキャストで演じる、数奇な運命に翻弄される双子の兄弟ミッキーとエディ。
彼らの固い絆と、2人を取り巻く家族や幼馴染、物語を導く語り手の姿を映し、環境の違いで隔てられてゆく人生をイメージしたビジュアルに。
あわせて、主要キャストより出演に向けたメッセージも到着。
<ミッキー(Wキャスト):小林亮太>
ミッキーにとってエディは、お互いがいることで自分を保てる存在、自分はこれで良いんだと思い合えるような 関係性なのかな、と思います。
作品が創られたのは40年以上前ですが、現代の我々にも通じる部分がありますし、お客様が観劇後にどうい う気持ちで劇場を後にするのだろうと楽しみにしつつ、精一杯頑張ります。
<ミッキー(Wキャスト):渡邉蒼>
ミュージカルという手法を用いながら、残酷な現実というものを描いている点がとても魅力的です。
登場人物全てがこの奇妙な運命を描くための駒のようで、すごく面白い作品だと思いました。
ミッキーはやんちゃな性格ですが、それも自分を守る行動と言うか、心の中はとても繊細な男の子だと思うの で、そうした部分を丁寧に描いて行きたいです。
<エディ(Wキャスト):山田健登>
ミッキーとエディが違う環境で生きているからこそ共鳴し合える部分もあるし、すれ違う部分もあるから最後の 結末になると思うのですが、その隠しきれない血の繋がりの部分を、大事にしていきたいです。 亮太君とペア組んで、どんな科学反応が生まれるのかも楽しみですし、覚悟を持って挑みたいと思います。
<エディ(Wキャスト):島太星>
エディは裕福な家庭で何不自由なく育ちますが、何も知らないまま育ってしまった一面もあるので、光の部分 だけでなく、エディの影の部分も丁寧に演じていきたいです。
僕自身、生まれ変わったらこういう環境にいるかもしれないなどと思いましたので、ご覧になるお客様にも共感できる部分がたくさんあると思いますし、素敵な作品になるよう、渡邉くんと一緒に頑張ります。
<リンダ:小向なる>
ミッキーとエディは、多分お互いに自分がなりたかった姿なんだろうと思い、切なく感じました。
リンダは明るく勝気な女の子に見えますが、その裏の背景を想像させる人物で、自分がこのキャラクターの魅 力をどうやって伝えるか、これから深めてゆくのを楽しみにしています。
<サミー:秋沢健太朗 >
僕は、自分が演じるサミーは暴力と反抗、そして絶望の象徴だと考えていて、非常に重要な役どころだと受け 止めています。
貧困層の格差が作品のテーマの1つだと思うのですが、令和になってこの作品を皆様にお届けするという意 味を自分の中でも咀嚼しながら、臨みたいと思います。
<ナレーター:東山義久>
以前『ブラッド・ブラザーズ』を拝見した時、ミッキーとエディの絆がすごく印象に残りました。
今回はナレーター役として、僕を通した世界観をお客様に見ていただけると思うのですが、自分の役が男性な のか女性なのか、天使なのか悪魔なのか、色々考察しながら創っていきたいです。 新しい挑戦を楽しみにしています。
<ミスター・ライオンズ:戸井勝海>
僕が演じるミスター・ライオンズは、自分が思う家族の幸せと、家族が求めている幸せが一致しないような、あ る意味当時を象徴する男性かもしれません。
現代の、対立が明確化する世の中で忘れてはいけないメッセージが底辺に流れている作品だと思います。 劇場でお待ちしております。
<ミセス・ライオンズ:瀬奈じゅん>
台本を読んで、愛と憎しみ折り混ざったすごく良い作品だと思いました。
私が演じるミセス・ライオンズは、人生で唯一手に入らないことへの欲望を持っていて、自分に正直な人だと捉えています。
多くの方から「あの『ブラッド・ブラザーズ』に出演するんですね!」と言っていただいたこの素晴らしい作品を、 大切に演していきたいと思います。
<ミセス・ジョンストン:安蘭けい >
ミセス・ジョンストンがした選択は、それしかなかったと思うととてもかわいそうな女性ですが、その反面力強く 生きていこうとするエネルギーにも溢れているし、母性溢れる人なのだろうと思います。
再演を重ね愛されている作品ですが、新しい『ブラッド・ブラザーズ』を新たなメンバーで創っていきますので、 今までご覧になった方もそうでない方も、ぜひ楽しみにしてください。
<出演>
ミッキー:小林亮太/渡邉蒼(Wキャスト)
ジョンストン家の8番目の子として双子で誕生。貧しい家庭で育ち、やがて 運命に翻弄される青年。
エディ:山田健登/島太星(Wキャスト)
ミッキーの双子としてジョンストン家に生まれるが、ライオンズ家に引き取られ 裕福な環境で成長する。
リンダ:小向なる
ミッキーとエディの幼なじみ。二人の運命に深く関わる存在。
サミー:秋沢健太朗
ミッキーの兄。破天荒でトラブルメーカー的な性格。
ナレーター:東山義久
物語を導く謎の語り手。
ミスター・ライオンズ:戸井勝海
ミセス・ライオンズの夫。裕福な家の主人。
ミセス・ライオンズ:瀬奈じゅん
ミセス・ジョンストンの雇い主であり、子に恵まれずエディを引き取る。
ミセス・ジョンストン:安蘭けい
大家族を抱える母であり、ミッキーとエディの実母。苦渋の選択を 迫られる。
菊地まさはる 白鳥光夏 菅井理久 田代明* 千葉由香莉 花咲まこと* 平山トオル
*(スウィング)
<スタッフ>
脚本・音楽・歌詞:ウィリー・ラッセル
演出:日澤雄介
翻訳:伊藤美代子
訳詞:小林 香
音楽監督:松田眞樹
振付:北尾 亘
美術:長田佳代子
照明:松本大介
音響:山本浩一
衣裳:半田悦子
ヘアメイク:柴崎尚子
歌唱指導:tekkan
稽古ピアノ:久野飛鳥
バンドコーディネート:東宝ミュージック
演出助手:長町多寿子 小貫流星
舞台監督:和田健汰
制作 いとうちえ
プロデューサー:増永多麻恵、柴原 愛
<公演スケジュール>
2026年3月9日~4月2日 シアタークリエ
料金(全席指定)・税込:13,500円
2026年12月20日(土) 一般前売開始予定
ツアー公演
2026年4月10日~4月12日 大阪 サンケイホールブリーゼ