【レポート】舞台『あの夏、君と出会えて～幻の甲子園で見た景色～』開幕コメント＆舞台写真をお届け！

2025年8月23日（土）東京・サンシャイン劇場にて、舞台『あの夏、君と出会えて〜幻の甲子園で見た景色〜』が開幕。

コロナ禍で甲子園出場の夢を絶たれた元球児の大学生が、令和7年から太平洋戦争中の昭和17年にタイムスリップし、当時の球児たちと共に苦境を乗り越えながら“幻の甲子園”出場を目指す姿を描き出す本作。
“幻の甲子園”とは昭和17年8月、戦意高揚のために文部省主催で一度だけ甲子園で開催された大会で、公式の記録としては認められず“幻の甲子園”と呼ばれています。戦後80年、さらに高校野球110年の節目となる今年、“幻の甲子園”出場を夢見て、人生を新たに生き直そうとする人々の物語をお届け。

実際の“幻の甲子園”が開幕した日と同じく8月23日に公演初日を迎え、初日前の囲み取材には、主演の藤井直樹をはじめ、共演の岡﨑彪太郎、前島亜美、福室莉音、生田俊平、佐野遥喜、小川丈瑠、琥城雄太、校條拳太朗、宮地真緒、永井大、そして演出の木村弥寿彦が登壇。本作への意気込みを語りました。

意気込みコメント

藤井直樹：この作品が少しでも多くの方に届き、少しでも支えになるような作品になれぱと思っています。僕とこたちゃん(岡﨑彪太郎)は一緒に甲子園に行かせていただいて、すごいエネルギーを感じました。高校球児たちが目指す気持ちを感じることが出来たので、その想いに負けないように僕たちも頑張ります。

岡﨑彪太郎：今日が甲子園の決勝、そして1942年8月23日が実際に幻の甲子園が開催された日なので、高校球児たちの想いを感じながら演じていきたいと思います。

前島亜美：今まさに、現代の高校球児たちが熱い戦いを繰り広げていると思いますが、うちの江戸川実業の野球大会も、とても熱くなっています！想いを込めて、お届けします。

福室莉音：戦時中を生きる重みというものを、しっかりと自分の身体と心で受け止めながら、稽古期間みんなで作り上げてきたものを一生懸命お届けしたいです。

生田俊平：見てもらった通り、キャッチャー役を務めさせていただいております(笑)。野球部の仲間たちとの熱い絆や、この当時ならではの人との繋がりや強さというものを、みんなの力を借りて僕なりに精一杯表現したいです。

佐野遥喜：江戸川実業野球部の中で唯一の後輩キャラをやらせていただくので、元気いっぱいにやりたいです。戦後80年というタイミングで、舞台としてナマでお届けすることに意味があると思っています。稽古場でやったことと、座組を信じて最後まで頑張ります。

小川丈瑠：戦時下でも野球への情熱を忘れずに、全力で戦った球児たちを演じられることを嬉しく思います。仲間を信じて、全力で最後まで駆け抜けたいです。

琥城雄太：戦時下でも野球に対する想いというのは、いまの高校球児たちと変わらないものがあると、演じていてすごく感じました。誰かを想い、一生懸命生きる美しさを伝えられたらと思います。

校條拳太朗：戦後80年の今こうした作品をやれることに、とても意味を感じております。限られた時間にはなりますが、生きるということを鮮明にお届けできたらと思います。

宮地真緒：今まさに甲子園の決勝戦が行われています。高校球児の頑張る姿を、ぜひ舞台でも沢山の方に観ていただけたらと思います。

永井大：今日は甲子園の決勝戦が行われていて、暑いなか球児たちも頑張っているので、それに負けないよう頑張ります。

木村弥寿彦：今日から舞台が開幕します。1ヶ月間、みんな頑張って激戦を繰り広げるので、その姿をぜひ観ていただけたらと思います。

STORY

元高校球児で大学４年生の森下令児（藤井直樹）は、東京の野球名門校・江戸川実業のエースだったが、憧れていた甲子園はコロナ禍で中止となり、夢は途絶えていた。人生の大きな目標を見失い、就職にも思い悩んでいた令児は、同級生で恋人の菊地礼子(前島亜美)と一緒に過ごしていた令和7年のある日、突然太平洋戦争真っ只中の昭和17年の東京へタイムスリップしてしまう。立ち尽くす令児が、転がってきた野球ボールを思わず剛速球で投げ返すと、その球を受け取ったのは当時の江戸川実業野球部主将の津田昭夫（岡﨑彪太郎）だった。その腕を見込んだ昭夫は令児の野球部入部を条件に、生活の面倒をみることに。監督・山本浩一(永井大)の指導、野球部を応援する教員・高柳節子(宮地真緒)の励ましのもと、彼らは共に練習を始めるが……。

※ゲネプロ舞台写真の公開期間は終了しました。