パルコ・プロデュース2025『カタシロ~Relive vol.2~』開幕!加藤シゲアキ&ディズムのアフタートークコメント到着!

『カタシロ』は、演出家・脚本家・YouTuber でもあるディズム氏による TRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の名作シナリオ。2020年の誕生以来、シナリオは約4万冊販売され、YouTubeでのプレイ動画は総再生数500万回を超える大人気TRPG。
昨年2024年12月末、パルコのゲーム専門チームPARCO GAMESと舞台作品を制作するPARCO劇場のチームがタッグを組み、この『カタシロ』を「リアルタイムに有観客で舞台上でプレイする」という新たなシリーズ「カタシロ~Relive~」が誕生。『カタシロ』は台本なしで物語が展開していくプレイヤー間の会話が見どころです。

『カタシロ』の特徴は「一度内容を知ってしまうと、患者役としては出演できない」ということ。今回の患者役の出演者たちもシナリオの全貌を知らないまま舞台に臨みます。会話をしていく中で知らず知らずのうちに素の自分が明かされ、展開も結末もその人次第。一度限りの物語が劇場という空間でリアルタイムに生み出されます。『Relive』(リリーブ)シリーズは、ほかの『カタシロ』シリーズにはない、一度きりの〝生〟の体験を、その時その場に集まった観客も共に劇場空間で直接味わってほしいという思いから、事後の映像配信は一切なし。
プレイヤーとなる患者役には、今回も各界から豪華なゲストが集結。もう一人の患者役には、昨年に引き続き『カタシロ』経験者の声優・ライバーたちを迎え、『カタシロ』の世界に深みを持たせます。出演者の組み合わせによって全く違う展開になるため、全部の公演が観たくなるのが『カタシロ~Relive~』です。

今回も全公演、本編の終了後にアフタートークを開催。東京の初日公演の患者役はアーティスト、俳優、作家とマルチに活躍する加藤シゲアキ。クリエイターとしての側面も輝いている加藤が、もう一人の患者役堰代ミコ、医者役で本作の作者・演出家でもあるディズムとともに『カタシロ』体験を終えた直後の心境や感想を語りました。

加藤シゲアキ コメント

(台本もなく作品の全容を知らないで臨むので)役として演じるものなのか、ほぼ本人として自然体でやるものなのか解らなかったのですが、ディズムさんからも「自然体でやるのがいいと思いますよ」と言われたので、肩の荷が下りて、もう身を委ねるだけだと思いました。
対話しながらも考えなければならないし、選択を迫られたときには、かなり逡巡しました。全貌が解らないまま話していたことを最後に突きつけられて、自己矛盾の中でどう決断していくのか、とてもいい経験をしました。それまでは、没入していてラフな感じで質問に対して回答していましたが、最後だけ自分の言葉で語らなくてはならなくて、逆にお芝居っぽいというか、フィクションの中でエモーショナルにぶつけられたので、その瞬間がとても楽しかったです。「カタシロ」はとても人間性が出ますね。いろんな気持ちにもなるし、本当に面白かったです。こういうときにこういう風に言うんだな俺って思ったし、自分の芝居と本当の自分、フィクションとドキュメンタリーがとても重なるので、自分自身の物語を紡いだ感じがしました。ネット上で始まったと聞いていますが、舞台ならではの面白さがあるし、強烈ですね。最後の決断をするときに作家人格も少し出てきて、「どっちが面白いかな」、「主人公は楽じゃない方を引き受けるかな」と考えていました。小説を当事者のつもりで書いていましたが、やはり他者で、初めて自分で主人公を体験した気もしました。

ディズム コメント

加藤さんが、とても楽しんでいらっしゃったように思いました。もっと話したくて、最後に普段はしないような質問をしてしまいましたが、加藤さんの答えに、思っていた以上の現実を突きつけられて、絶句して、思わず正気に戻ってしまいました。開始直後から、加藤さんの答えには、社会全体とか、人間ってそうじゃないよねというような俯瞰した大きな視点を感じていました。ぜひ、次回は加藤さんに医者役をやってほしいですし、できると思いました。
僕もお芝居は大好きですし、台本があり稽古して洗練されたものというのは、当然それでしか見られない良さがあると思っているのですが、本音でしゃべるという即興性があるからこそ、「カタシロ」ではその人なりの真実がみえてくると思っています。
それでしか得られない誠の言葉というものが、皆さんに届いているといいなと思います。医者が変われば、あるいはもう一人の患者役が変われば、そして患者役が変われば全く別の物語になり得るので、ぜひ見比べてほしいと思います。

撮影:宮川舞子

公演概要

パルコ・プロデュース2025『カタシロ~Relive vol.2~』

【脚本・演出】ディズム

【東京公演出演者】
患者役:加藤シゲアキ 高橋ヒロム 中村太地 岡部大(ハナコ) 佐藤天彦 YOH 山里亮太(南海キャンディーズ) えなこ 野田クリスタル(マヂカルラブリー)
もう一人の患者役:堰代ミコ 相羽あいな 周央サンゴ ルンルン 健屋花那 える
医者役:ディズム 安元洋貴

【大阪公演出演者】
患者役:あばれる君 菅井友香 緒方恵美 たぬき忍者 佐藤流司
もう一人の患者役:でびでび・でびる 千春 堰代ミコ
医者役:安元洋貴 ディズム k4sen

企画・製作:株式会社パルコ

▼東京公演
2025 年 8 月 2 日(土)~7 日(木) PARCO 劇場
※公演回毎に「患者役」「もう一人の患者役」「医者役」が異なります。出演日を必ず事前にご確認ください。ご観劇時と同じ座席でご覧ください。アフタートークには全日程ディズムも出演いたします。
※公演回毎に「患者役」「もう一人の患者役」「医者役」が異なります。出演日を必ず事前にご確認ください。

入場料金(全席指定・税込):7,700 円
U-30 チケット=5,000 円(税込)[観劇時 30 歳以下対象]
チケットに関するお問合せ=サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
公演に関するお問合せ=パルコステージ 03-3477-5858 https://stage.parco.jp/

▼大阪公演
2025 年 8 月 16 日(土)~17 日(日) 森ノ宮ピロティホール
2025 年 8 月 23 日(土)~24 日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール
※全公演、本編終了後に休憩をはさみ、出演者によるアフタートークを行います。公演当日のチケットを持ったお客様が対象です。ご観劇時と同じ座席でご覧ください。アフタートークには全日程ディズムも出演いたします。
※公演回毎に「患者役」「もう一人の患者役」「医者役」が異なります。出演日を必ず事前にご確認ください。

入場料金(全席指定):7,700 円(税込)
U-30 チケット=5,500 円(税込)[観劇時 30 歳以下対象]
主催:サンライズプロモーション大阪
お問合せ=キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00 ※土日・祝除く)

公式サイト:https://stage.parco.jp/program/katashiro2/
ハッシュタグ:#カタシロRelive

Rie Koike