主演・⼭⽥邦⼦ Room NO.925 第1回公演「ジャニス」取材会レポートが到着!

2000 年から 2003 年にかけて、三越劇場・名鉄ホールで上演された「夢シリーズ」で座⻑を務めた⼭⽥邦⼦と、プロデューサー・難波利幸。約 22 年ぶりにタッグを組んだ 2 ⼈が、“⾯⽩い芝居を作りたい”という想いのもとに⽴ち上げたのが、新たな演劇企画『Room NO.925(ルームナンバークニコ)』。

その第 1 回公演として発表されたのは、堤泰之による書き下ろしの新作舞台『ジャニス』。演出には三上陽永を迎え、座⻑の⼭⽥邦⼦を筆頭に実⼒派キャスト陣を取りそろえ、2025 年 8 ⽉、東京・博品館劇場で幕を開ける。

90 年代に活躍した 5 ⼈組ガールズバンド「ガーネット」。メンバーの⼀⼈デボラが亡くなり、葬儀後、元のメンバーたちがデボラが経営していた BAR に集まることに。⼭⽥が演じるジャニスは解散後⾳信不通となっていたのにいきなり店に現れることとなる。同じく「ガーネット」の元メンバーとして、シンディ役の⼭像かおり、パティ役の⼩林美江、リンダ役の藤⽥記⼦が名を連ねる。さらに、ROCK BAR「デボラ」の登場⼈物として、デボラの 30 歳年下の恋⼈・奥原諒太役に橋本祥平、デボラの娘・⽷井しおり役に花⾳、「ガーネット」のファンクラブ会⻑・関良和役に海⽼澤英紀が出演。「ガーネット」の元マネージャー・井⽥譲治役を演じる⽔⾕あつしは、⼭⽥とは実に 22 年ぶりの共演となる。

7 ⽉ 5 ⽇、都内で制作発表取材会が⾏われ、⼭⽥邦⼦、⼭像かおり、橋本祥平、⽔⾕あつし、そしてプロデューサーの難波利幸が登壇。公演への意気込みや⾒どころを語った。

本格的な舞台への出演は久々となる⼭⽥は「テレビやラジオで応援していただいて 45 年。記念の年に舞台に⽴てるのは本当にうれしい」と笑顔を⾒せる。「難波さんとは 20 年以上ぶり。2 ⼈ともふざけた⼈間なので(笑)、⾯⽩いことがきっとできると思っている」と場を和ませつつ、久々の主演舞台への⾼揚感をのぞかせた。挨拶では「イケメンに囲まれてドキドキしちゃう」と、久々の共演となる⽔⾕と初共演となる橋本にラブコール。茶⽬っ気たっぷりな挨拶に、取材会冒頭から笑いが溢れた。

本作で座⻑を務めるにあたり、⼭⽥は「私は誰が来るかもお任せで、今回もキャスティングはすべて難波さんにお任せしました。その場その場で出会った⼈たちとスパークしていくのが楽しみ。今回もこのキャストの中から⼤親友ができるかも」と語り、共演者への信頼感と、フラットな姿勢で現場に臨む様⼦がうかがえた。

「⽼若男⼥、いろいろな⽅に観ていただけるような舞台に」と意気込むのは、シンディ役の⼭像。シンディはボーカリストの設定という話から、⼭像⾃⾝もバンドデビューを夢⾒て上京したことを明かした。学⽣時代はハードロックに惹かれたと語り、淀川でシャウトしながら発声練習をしていたという意外にもロックなエピソードを披露し、「脚本はまだいただいていないのですが、邦⼦さんとのガールズバンドでも、シャウトするようなシーンがあるかも。ぜひ挑戦してみたいですね」と笑顔を覗かせる。

登場時から錚々たる先輩に囲まれて緊張が⾒て取れた橋本は、「皆さんと共演できることがなによりの宝物です。⼭⽥さんと共演できると聞いて、即答で“やります”と答えました」と出演決定時の⼼境を語る。憧れの眼差しを向けられた⼭⽥が、「あえて橋本くんのご両親の年齢は聞かないようにしてるの」と軽快なトークで笑いを誘う場⾯も。橋本は劇中でドラムを披露することも決まっている。役者の傍ら、バンド活動ではドラムを担当している橋本は、「本業である役者として、作品のなかでドラムを叩くという密かな夢が叶いそうでワクワクしている」と、作品に期待を寄せる。

⼭⽥とは 22 年ぶりの共演となる⽔⾕は「また⼀緒にできることが幸せ」と感慨深い様⼦。「邦⼦さんの⼒が 100%発揮できるように⽀えたいと思います」と笑顔を⾒せた。また、バンドがトークテーマとなると、レコード会社勤務だった兄のエピソードを披露。兄を通じて⾳楽に触れてきた⻘年時代を懐かしそうに振り返った。作中では、⽔⾕演じるマネージャーの井⽥と⼭像演じるシンディは、⼀時期結婚していたという設定があることも明らかに。

この⽇、その設定を初めて聞いたという⽔⾕と⼭像が「びっくりしたよね」と顔を⾒合わせ、そこを起点に「こういう設定もありじゃないか」と妄想を交えて⼤盛りあがり。難波プロデューサーも「まだ脚本がないので、みなさん好き勝⼿⾃由に話していますね(笑)」とツッコミ、はやくも座組の⼀体感が感じられた。

⼭⽥にとって 2025 年は芸能⽣活 45 周年の節⽬でもある。「命を削るように働いてきた 45 年間でした。若い頃の映像を⾒返すと、覚えてないシーンも多くて驚いたけど、当時の私は下⼿くそなりに、確かに⼀⽣懸命で輝いていました。45 年って振り返るとあっという間ですけれど、ちゃんと積み重ねてきた年⽉なんだなと実感しています。考えてみると、この 45 年間、⾳楽が私を救ってくれたなと。⾳楽の⼒を信じたいと思っているので、今作が⾳楽を題材にしているというのも運命かなと感じています」と、まっすぐな⾔葉でこれまでを振り返る。今後については「先のことを考えるよりも、⽬の前のことに感謝しながら、⼀つ⼀つ⼀⽣懸命取り組んでいきたいと思います」と誠実な思いを述べた。

2024 年には「⽇本喜劇⼈協会」第 11 代会⻑にも就任した⼭⽥。「⼤道芸もネタも喜劇も全部応援していきたい」と語り、今回の舞台も「私の⼤好きな街である銀座、そしてそこにある博品館劇場という⼤好きな劇場で、お客様に⼤笑いしていただける作品にしたい」とコメント。⼀⽅で話題が⼤好きなスイカに及ぶと、スイカ栽培やスイカ関連商品の展開など、パワフルな⽇常も覗かせて会場を沸かせた。

最後に、⼭⽥は「65 歳、いわゆる⽼後と⾔われる年齢かもしれないけど、こんなに楽しいことが始まるとは思っていませんでした。今回は第 1 回と銘打っていますが、『Room NO.925(ルームナンバークニコ)』にちなみ、925 回を⽬指していきたいですね。今年の私の 1 番のお仕事だと思います。集中して頑張っていい作品を作りますので、8 ⽉はぜひみなさん来てくださいね。合⾔葉は“ジャニス”です」と締めくくった。

Room NO.925 第 1 回公演 「ジャニス」は 2025 年 8 ⽉20 ⽇(⽔)から、東京・博品館劇場で開幕。メンバーの死をきっかけに偶然にも集った「ガーネット」やその関係者たちが巻き起こす⼈間ドラマをお⾒逃しなく。

公演概要

Room NO.925 第1回公演 「ジャニス」

作︓堤 泰之
演出︓三上陽永

出演
★元ガールズロックバンド「ガーネット」
川喜多典⼦(ジャニス)役 ⼭⽥邦⼦
⻄⼭奈津希(シンディ)役 ⼭像かおり
乾 美⾥(パティ)役 ⼩林美江
津久井理恵(リンダ)役 藤⽥記⼦

★ROCK BAR「デボラ」
奥原諒太(デボラの恋⼈)役 橋本祥平
⽷井しおり(デボラの娘)役 花⾳
関 良和(ファンクラブ会⻑)役 海⽼澤英紀
井⽥譲治(元マネージャー)役 ⽔⾕あつし

会場︓博品館劇場
⽇時︓2025 年 8 ⽉ 20 ⽇(⽔)〜24(⽇)
8 ⽉ 20 ⽇(⽔)19:00
8 ⽉ 21 ⽇(⽊)14:00/19:00
8 ⽉ 22 ⽇(⾦)14:00/19:00
8 ⽉ 23 ⽇(⼟)12:00/17:00
8 ⽉ 24 ⽇(⽇)12:00/17:00

チケット︓9,250 円(税込・全席指定)※未就学児童不可
⼀般発売中︓https://www.confetti-web.com/events/7610

公式サイト︓https://no-4.biz/room-no925/janis
公式X︓https://x.com/room_no925

企画・製作︓エヌオーフォー【NO.4】

Rie Koike