2025年4月7日(月)東京・PARCO劇場にて、パルコ・プロデュース2025「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」が開幕。
映画監督としても活躍するフランスの若手劇作家・演出家アレクシス・ミシャリクによって、2016年にパリで初演され、上演回数700回を超えるロングランとなり、ミシャリクの出世作に。2017年のフランス演劇界最高の栄誉と言われるモリエール賞には7部門でノミネートされ、作品賞、脚本家賞、演出家賞など5冠を達成。2018年にはミシャリク自身の手によって映画化(「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」2020年11月日本公開)もされました。
1897年に初演され、当時のパリ中を興奮させた『シラノ・ド・ベルジュラック』は、その誕生から今日まで、フランスばかりでなく世界各国で上演され、日本でも1926年に『白野弁十郎』として翻案・初演され、それ以降も何度も上演されています。
本作は、そんな17世紀に実在した大きな鼻の剣豪詩人の恋物語『シラノ・ド・ベルジュラック』の誕生秘話をドタバタ幕内コメディ仕立てに描き、正統派のフランス喜劇の流れをくみながら、テンポの良い台詞運び、そして、サラ・ベルナールやチェーホフなど実在の人物も登場させるなど、約120年前の演劇人やクリエイターたちに向けた劇場愛にあふれた賛辞として、大人気を博しました。
日本では、2023年に新国立劇場にて初演。初演に続き、演出をマキノノゾミが務めます。
“書けない”劇作家エドモン・ロスタン役で主演を務めるのは、NEWSとしての活動に留まらず、作家としても数々の人気作を生み出し、多岐に渡って活躍する加藤シゲアキ。
新たなキャストとして、有名喜劇俳優コクランに村田雄浩、衣裳係ジャンヌに瀧七海、コクランの息子ジャンに阿岐之将一、カフェの店主ムッシュ・オノレに堀部圭亮を迎え、エドモンの友人で俳優のレオに細田善彦、舞台監督のリュシアンに福田転球、兄弟でプロデューサーを務めるアンジュに三上市朗、マルセルに土屋佑壱、大御所女優サラ・ベルナールに枝元萌、エドモンの妻ローズに佐藤みゆき、訳アリわがまま大女優マリア・ルゴーに安蘭けいが初演から続投。
個性豊かな実力派キャスト総勢12人が本役以外にも約50もの役を演じ分けます。
本稿では、初⽇前に実施された、囲み取材会でのコメントと併せてフォトコールの様子をお届けします。
マキノ:僕は劇作家で同業者でもあるので、劇作家の苦悩と苦労をよくここまでコメディーに仕立てたなと。同情を禁じ得ないんですけど、でも僕にとってはそれが本当に1番楽しいので。出演者もみんな大変なので、2回目の方も新しい方も、必然的にチームワークが良くなり、仲良くなるんです。ひとつの船に乗り、誰かがサボると沈んでしまうのでフル稼働でお芝居をしています。いい座組だと感じていますし、楽しさが伝わったら嬉しいく思います。
加藤:7割くらいが前回と同じチームなので、同窓会のような雰囲気もあり、新しい転校生には「地獄へようこそ」と、温かく迎え入れる空気が最初からあったので、稽古序盤から仲良くなりました。瀧七海さんは初めての舞台ということだったので、最初はサポートするつもりでいたのですが、彼女の成長していく姿に、逆にみんなが引っ張られていく部分も沢山ありました。あとは、すごく疲れるので、みんなマッサージを入念にしているんです。なので「どこのストレッチ器具がいいか」「それ貸してくれ」とか、そんな話をずっとしていますし、ずっと誰かしら食べています。食べて、身体を休ませないと乗り切れない舞台です(笑)。
村田:加藤くんの言っていることに尽きます(笑)。私も初出演ですが、七海ちゃんは初舞台というこで。彼女の成長のすごさを感じながら、私もちゃんと覚えてやれたら面白い作品だなと思いながら稽古をやらせていただきました。ご飯に行く機会もあり、マキノさんも参加してくださったので、そこで質問したりお芝居の話をしたり、有意義な時間が過ごせたと感じています。
瀧:初舞台なので、まず皆さんと仲良くなれるのかなと最初は不安に思っていました。皆さんが手作りご飯の話やマッサージ器具の話をして賑やかにしている様子を眺めるのが、私の密かな楽しみで、私の気持ちも浄化されて楽しく過ごせました。
安蘭:2年ぶりにやって、最初はちゃんと覚えてるかなと思いながら取り組みました。細胞が覚えていたのか、動いてみると思い出すこともあり、不思議な感覚でした。前回は転換の稽古が多かったのですが、今回は芝居の部分を練り込めたので、観ていただけたらと。
加藤:劇作家が無茶振りされてバタバタするコメディーではありますが、劇作家のみならず、多くの方がいろんな上司や先輩など、無茶振りの日々だと思いますので、この舞台に来ればそうした憂さ晴らしもできますし、きっと励みにもなるんじゃないかなと。これだけ苦労している人達がいるんだと、キャスト12人を見ながら、少し優越感でも感じてもらえればいいなと(笑)。間違いなく初演以上のパワーは出ていると思いますし、チケット代以上の価値があると僕は断言しますので、ぜひ観に来ていただけると嬉しいです!
1897年12月、パリ。
もうすぐ30歳になる劇作家エドモン・ロスタンはスランプに陥っている。家には、妻と2人の子供を抱えながら、2年間も全く書けない。必死になって、彼は偉大な喜劇王コクランに、新作劇・しかも英雄的なコメディ詩劇を書くことを約束してしまう・・・・。ところが、まったく書けない・・・。大女優の気まぐれ、スポンサーの要求、妻の嫉妬、親友の恋愛、そして彼の周りのすべてを巻き込んで、エドモンは一世一代の新作劇に取り組むが・・・
今のところ、決まっているのは、鼻の大きい詩人のコメディということと、タイトルだけ。
タイトルは・・・・・ そう「シラノ・ド・ベルジュラック」!!!
パルコ・プロデュース2025「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」
作 アレクシス・ミシャリク
上演台本・演出 マキノノゾミ
出演
加藤シゲアキ
村田雄浩 瀧七海 細田善彦
福田転球 三上市朗 土屋佑壱 枝元萌 佐藤みゆき 阿岐之将一
堀部圭亮 安蘭けい
【東京公演】
公演期間 2025年4月7日(月)~30日(水)
会場 PARCO劇場
チケット発売日 2025年3月1日(土)
チケット料金 ¥12,000(全席指定・税込・未就学児入場不可)
お問合せ チケットに関して サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
公演に関して パルコステージ 03-3477-5858 https://stage.parco.jp/
【大阪公演】
公演日時 2025年5月9日(金) 15:00|10日(土) 12:00/17:00
会場 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
チケット発売日 2025年4月13日(日)
チケット料金 S席¥12,000 A席¥9,800(全席指定・税込・未就学児入場不可)
お問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00 ※土日・祝除く)
【福岡公演】
公演日時 2025年5月17日(土) 13:00/18:00|18日(日) 13:00
会場 福岡市民ホール 大ホール
チケット発売日 S席¥12,000 A席¥10,500(全席指定・税込・未就学児入場不可)
チケット料金 2025年3月23日(日)
お問合せ キョードー西日本 0570-09-2424 11:00~15:00(日曜日/祝日休)
【愛知公演】
公演日時 2025年5月24日(土) 12:00/17:00
会場 豊田市民文化会館 大ホール
チケット発売日 2025年4月13日(日)
チケット料金 S席¥12,000 A席¥9,800(全席指定・税込・未就学児入場不可)
お問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00 ※土日・祝除く)
公式サイト https://stage.parco.jp/program/edmond2025/
ハッシュタグ #舞台エドモン