3月12日、今年も華やかに声優アワードの授賞式が文化放送メディアプラスホールで行われた。今回で10回目を数えるが、近年の声優の活躍ぶりには目を見張るものがある。ライブ活動はもちろん、ミュージカルや朗読劇、ストレートプレイ等に積極的に出演し、実績を積み重ねている声優陣がいる。歌唱賞受賞のi☆Risは『プリパラ』でゲーム、アニメのみならず、ライブ活動も積極的に行い、今年の2月には”ライブミュージカル『プリパラ』 み~んなにとどけ! プリズム☆ボイス”で演劇に初挑戦、演技にダンスに歌にと大活躍で、結果を残した。また、最多得票賞の神谷浩史は昨年再演された『SOUND THEATRE × 夏目友人帳 ~集い 音劇の章・再び~』に出演し、多くのファンを魅了した。
この日は多くの報道陣が会場につめかけた。新人男優賞の受賞式から始まった。順次、発表されて、登壇した声優陣、喜びと感謝の言葉を述べた。
歌唱賞、i☆Risはこの日、映画『プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』の初日、舞台挨拶を終えて会場に駆けつけ、おなじみ『プリパラ』の衣装で登壇した。山北早紀が代表でトロフィーを受け取り、続けて全メンバーが花束を受け取った。山北早紀は「リーダーの山北早紀です」と第一声、そして「この前、親戚のおじさんと一緒にご飯を食べてきたんですが、その時に“i☆Risがこんなに売れるとは思わなかった”ってポロっといわれて……i☆Risは今年、武道館でコンサートを開きます……声優アワード10周年、i☆Risも10周年迎えられるように頑張りたいです!30超えても頑張りたいです!」と元気よく挨拶。芹澤 優は「i☆Risは声優もアイドルも頑張るグループです……ファンのみんながいてくれて嬉しいです!」とコメント。茜屋日海夏は「せっかく頂いたので、歌唱賞に恥じぬよう6人で頑張ってまいります」と語った。若井友希は「賞を頂けたことを誇りに、活動に専念してまいります」と挨拶、久保田未夢は「私は4年前、歌もダンスも全然やったことがなくて〜、4年の月日が経てばこんなにも変わるものかな〜って本当にしみじみ思っております。11月に武道館が決定しておりますが、この賞を励みに頑張ります」とコメント、澁谷梓希「しゃべるのが苦手で手汗が凄くってお花を落としてしまいそうで、どうしようかなと思っています……i☆Risはこの6人だからこそ歌唱賞という素晴らしい賞を頂けたのだと思います……これからも6人で頑張ります、声優としても頑張りますので応援宜しくお願いします!」とラストの挨拶を締めた。 その後はなんとミニステージ披露、おなじみの歌『ドリームパレード』をもちろん振り付きで元気よく熱唱、客席からは手拍子が起こり、ライブは大盛り上がり!今年はなんと、アーティストの憧れの場所、11月 25日、日本武道館で4周年記念ライブが控えている。昨年、それから今年に入ってのi☆Risの活躍は本当に目を見張るものがあり、さらなる活躍が期待される。
最多得票賞の神谷浩史、実はこの賞が出来てから今年で5年になるが、5年連続の受賞、スクリーンに最多得票賞の受賞者一覧には神谷浩史の名前しかない!この快挙でなんと、声優アワード初の最多得票賞殿堂入りを果たした。関係者席、および記者席からは感嘆の声が!”声優界のレジェンド”と言っても差し支えないであろう。タキシード姿で登壇し、トロフィーを受け取るとしみじみと眺め、感無量の様子。「後ろ向きな性格なものですから、誇りに思えることがひとつもありません。でも事務所のスタッフが言ってくれました、”俺にとって神谷さんは誇りです”と。このスタッフと一緒に仕事出来る事が誇りだな、と思います。この賞と(今回の)殿堂入り、自信のない僕にとっての数少ない誇りです……これからも精進します!」と受賞の喜びを述べた。
また特別賞のA応Pもミニライブを披露し、華やかで楽しい授賞式となった。閉会の挨拶は日本動画協会事務局長の松本悟選考委員長より改めて今回の声優アワードの説明があり、今年の投票数は約85,000!とのこと。
声優の仕事は近年、多岐にわたる。吹き替えのみならず、ライブ活動、演劇活動等で活躍するようになった。「声優は可能性、希望、夢を模索出来る職業」と森久保祥太郎が受賞時にコメントしたが、今年もさらなる声優陣の活躍が期待される。
[受賞者一覧]
主演男優賞 松岡禎丞 / 主演女優賞 水瀬いのり / 助演男優賞 鈴村健一 / 助演男優賞 細谷佳正 / 助演女優賞 伊藤静 / 助演女優賞 早見沙織 / 新人男優賞 梅原裕一郎 / 新人男優賞 武内駿輔 / 新人男優賞 村瀬歩 / 新人女優賞 上坂すみれ / 新人女優賞 高橋李依 / 新人女優賞 田中あいみ / 歌唱賞 i☆Ris / シナジー賞 ちびまる子ちゃん(TARAKO) / 富山敬賞 森久保祥太郎 / 高橋和枝賞 井上喜久子 / キッズファミリー賞 ピエール・コフィン / 最多得票賞 神谷浩史 / 功労賞 千々松 幸子 / 功労賞 中村 正 / 功労賞 野村道子 / 特別賞 A応P
取材・文・撮影/高浩美
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