【レポート】舞台「あいつが上手で下手が僕で」-人生芸夢篇-、開幕！

2024年11月15日（金）東京・日本青年館ホールにて、舞台「あいつが上手で下手が僕で」-人生芸夢篇-が開幕。

「あいつが上手で下手が僕で」(通称：カミシモ)は、お笑い界という大海原に揉まれ、マストが折れ、漂流した者が最後に辿りつく場所「湘南劇場」に集まった芸人たちの物語。絶体絶命絶望手前の状況で、相方や仲間たちと売れることを夢見て奮闘する芸人青春群像劇。

2021年より日本テレビ＆読売テレビで放送がスタート。その後、2024年にはシーズン3として、5月にアマゲン、ノノクラゲ、ねあんでるによる舞台「あいつが上手で下手が僕で」-決戦前夜篇-を上演し、7月期にドラマ「巡巡決勝篇」が放送。

11月舞台「人生芸夢篇」に出演するのは、荒牧慶彦と和田雅成からなる芸人コンビ・エクソダス、和田琢磨と染谷俊之からなるラストワルツ、橋本祥平と田中涼星からなるロングリードの3コンビ。7月期のテレビドラマでは、各コンビが最も権威あるお笑い賞レースである「38(サンパチ)ファンタジスタ」の準々決勝に挑む様子が描かれており、11月舞台「人生芸夢篇」では、テレビドラマのその後のコンビの行方を描きます。

脚本は、ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」シーズン1から3まで脚本を担当しているヨーロッパ企画の左子光晴が担当。演出は、吉谷晃太朗が務めます。

本稿では、意気込みコメントと併せてゲネプロの様子をお届けします。

本作の見どころ

時浦可偉役：荒牧慶彦
本作は3年間続いてきたシリーズで、演じる時浦可偉は成長はしていますが、本当に面倒くさい子です。今作でもその性格を遺憾無く発揮しております。その面倒くささを、可愛いなと思っていただけたら幸いです。

島世紀役：和田雅成
僕も3年間やってきて、演じる島と共に成長をしてきました。今作では、島としては父親が登場するので、そこが見どころです。

岬一碧役：和田琢磨
岬一碧も、父親との関係性が垣間見えるシーンがあります。お笑いや楽しい一面もありつつ、親子ドラマの部分も担っておりますので、是非見ていただけたらと思います。

高砂真夜役：染谷俊之
自身の見どころとしては、このシリーズに出演させていただいた中で、1番の大声で喋っているところです。

湾野岳役：橋本祥平
ロングリードは、相方の佑がコミュニケーション担当で、湾野はネタを書いて自分の世界に入っている。そこから色々と成長をして、湾野自身も打ち解けて笑顔が多くなった一面もあり、そしてロングリードとしても今作では新たな挑戦をしています。是非そこを見ていただけたら嬉しいです。

犬飼佑役：田中涼星
祥平くんが言ったように、ロングリードは昔から変わらないものもあれば、徐々に変わってきている部分もあるので、ロングリードとしても、犬飼佑としても、新たな一面をお見せできるんじゃないかなと思います。是非、楽しみにしていてください。

お客様へメッセージ

荒牧慶彦
これまでのドラマ・舞台、どれも笑いに包まれた作品だったので、今作もたくさんの方に笑っていただいて、そして我々自身も楽しんで、この作品を噛み締めながら板の上に立ち、皆さんに最大の幸福をお届けしたいと思います。

和田雅成
今回は特に“家族愛”がすごく強くあるので、愛を持って観に来ていただいて、僕たちも愛を持ってお返ししたいです。

和田琢磨
このシリーズは、ドラマと舞台が連動していて、そしてお芝居、漫才、歌や踊りと、エンタメを幅広く扱っている、非常に珍しい作品だと感じています。これから知るという方にも楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります。

染谷俊之
あまり難しいことは考えずに楽しんでいただける作品だと思うので、是非この作品を見て、明るい気持ちになっていただけたらと思います。

橋本祥平
3年経ってもいまだにマイクの前に立つと緊張しますし、すごくドキドキしながら初日を迎えるんだなと思っております。今まで積み上げてきたものを信じて、僕らなりのお笑いを突き通して頑張りたいと思いますので、是非応援よろしくお願いします。

田中涼星
自分自身もやっていてすごく楽しい作品で、笑いをこらえながらやっているところもあります。是非皆さんもそこで笑っていただけたらと思いますし、漫才のシーンでは構えずにリラックスしながらたくさん笑っていただけたら嬉しいです。

ストーリー

「38(サンパチ)ファンタジスタ」
結成１５年までの芸人がプロアマ問わず出場できる国内最大級の漫才大会。
そんなパチファンに人生を賭ける、元湘南劇場の３コンビがいた。

準決勝に勝ち上がったエクソダスの時浦（荒牧慶彦）は、初の準決勝進出に気合が入るも、芸人としての夢がないという悩みに煩悶。
相方の島（和田雅成）は、かつて借りていた借金の返済が滞っていたことが発覚し、大会前日にトラブルに遭遇してしまう。
同じく準決勝に進出したラストワルツの岬（和田琢磨）は、父が末期がんであることを知り愕然とする一方、高砂（染谷俊之）は決勝進出の可能性が高いことがわかり、ラストイヤーなのに浮かれていた。
準々決勝で敗退したロングリードの湾野（橋本祥平）は、準決勝に勝ち上がる最後の望みを賭けてワイルドカードに挑むも、これにも敗れ自信を喪失。
相方に全幅の信頼を寄せている犬飼（田中涼星）は、コンビに関わるある覚悟を胸に決める。

“個”としての問題。
“コンビ”としての葛藤。
待ち受ける試練ー。
己、そして相方との人生を賭け、芸と夢を携えて準決勝の舞台に挑んだ３コンビの行方は…！？