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喜びの歌

【3.0レポート】『喜びの歌』

『喜びの歌』

演出・脚本 鈴木勝秀による完全オリジナル作品。
設定は“そう遠くはない未来”、誰かに監視される統制社会のとある“片隅”が舞台、ここで3人の男が出会う。バーのマスター、デイトレーダー、海の底に憧れる青年。舞台空間は真っ黒で壁面のラックにはミネラルウォーター、舞台中央のテーブルには水槽、あとは椅子、舞台の端にレコードプレーヤー。開演前にビートの効いた音楽、これがだんだんとクレッシェンドになって暗転、中央の水槽に手をかけている男が1人(大貫勇輔 )全身黒づくめ、水槽に息をふきかける、水がゆらめき、照明でそのゆらめきが顔に反射する。ピアノの旋律、それからおもむろにダンスを始める。その一挙一動は滑らかで不思議な感触を与える。シーンが変わって、今度は白いシャツの男(安西慎太郎)が現れて、中央の水槽に顔を突っ込む。傍らで時間を計る男(大貫勇輔)、限界まで挑戦、ずぶ濡れの顔を上げる。映画を観てもぐりたいと思った、と男は言う、“バーチャル素潜り”とも言う。

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