『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE –隠し弾(SECRET BULLET)-

【オフィシャルレポート】『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE –隠し弾(SECRET BULLET)-開幕!

原作は『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された天野明による漫画で、タイトルの「家庭教師」を「かてきょー」と読むのが正式名称です。これまでに、テレビアニメやゲーム、ノベライズなどのメディアミックスも多く、近年刊行された文庫版も好評を博している、大人気作品です。

運動も勉強もダメダメで何事もすぐに諦めてしまう、うだつの上がらない少年・ツナこと沢田綱吉の前に、家庭教師が現れる。見た目は赤ん坊だが、本業はヒットマン(殺し屋)であるリボーン。リボーンの目的はただ一つ、ツナをイタリアンマフィア・ボンゴレファミリーの10代目ボスとして立派に育て上げること。9代目から依頼を受けたリボーンは、ボンゴレファミリーに代々伝わる、頭を撃たれた者が「撃たれた時に後悔したことを死ぬ気でがんばってしまう」という秘弾「死ぬ気弾」を用いて、ツナをマフィアのボスに相応しい人間とすべく「仲間」とともに死ぬ気で取り組むという物語。

その『家庭教師ヒットマンREBORN!』が2018年秋に初の舞台化。日常編と黒曜編からなる初演ののち、2019年6月と2020年1月には前後編として「vs ヴァリアー編」を上演し、原作愛に溢れた熱い演出と舞台ならではの手法にて、REBORN!の世界観を表現し大好評を博しました。
そして2020年11月7日(土)より、東京・京都にて、舞台化第4弾となる『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE–隠し弾(SECRET BULLET)-が上演となりました。大好評を博した「vsヴァリアー編」を経ての今作は、原作:天野明・小説:子安秀明 による小説版を原作としたスピンオフ作品となっており、数々の作品で演出・脚本を務める映像作家としても活躍中の「ヨリコ ジュン」とこれまでリボステを支えてきた、丸尾丸一郎が初のタッグを組むことも話題になっています!

『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE  –隠し弾(SECRET BULLET)-「リボステ」第4弾は、スピンオフストーリーの豪華2本立て。
第一幕は「X-炎(イクス フィアンマ)」。
「リボステ」シリーズ第2弾・第3弾で描かれた「ボンゴレリング争奪戦」につながる、ボンゴレの独立暗殺部隊・ヴァリアーの前日譚だ。
冒頭、リボーン(ニーコ)が「ボンゴレリング争奪戦」を振り返り、残された謎を解明する手掛かりとなる手紙を読み始める。
静かな幕開けに、これまでの「リボステ」とは違うテイストが感じられる。
「ボンゴレリング争奪戦」の1ヵ月前。ボンゴレファミリーがリゾート地として開発を進めていた人工島マレ・ディアボラで襲撃事件が起こる。島の責任者であるオッタビオ(山本匠馬)の前に突如現れたのが、ボンゴレファミリー次期後継者と目されながら、「揺りかご」と呼ばれるクーデターを起こして8年間封じられていたXANXUS(林田航平)。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE  –隠し弾(SECRET BULLET)-戸惑うオッタビオに向かい、XANXUSはこの窮地を解決してみせると宣言する。事実、既にXANXUSをボスとするヴァリアーの面々が島に潜入。それぞれの能力をもって、鎮圧を始めていた……。
前作までは1対1というバトル形式もあり個々の印象が強かったヴァリアーだが、今回はチームとして動く場面が多く、メンバー同士の掛け合いが微笑ましい。ふとした会話の中に、XANXUSを中心とした彼らの絆が垣間見える。立ち回りや必殺技を披露する場面は流石の最強部隊・ヴァリアー。映像や照明の演出も迫力を後押ししており、見応え十分だ。
『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE  –隠し弾(SECRET BULLET)-『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE  –隠し弾(SECRET BULLET)-『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE  –隠し弾(SECRET BULLET)-一方、XANXUSとオッタビオのシーンは緊張感のある会話で魅せる。やり取りから滲み出るふたりの関係性、過去の謎が解き明かされていくに従って変化する表情など、グッと締まった芝居に注目して欲しい。
そして「ある目的」を成し遂げたXANXUSが目指す先は、ボンゴレファミリー後継者の座。
並び立つヴァリアーの格好良さに、これまでのシリーズを再び見返したくなるだろう。

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