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タクフェス第5弾『ひみつ』

【3.0レポート】タクフェス第5弾『ひみつ』

タクフェス第5弾『ひみつ』

 宅間孝行が仕掛ける、極上のエンターテイメントプロジェクト「タクフェス」第5弾 『ひみつ』。ハートフルな作品群を発表し続けてきたが、今回もちょっとほろっとする物語が期待出来そうだ。

 幕開きは映像から。現在という設定なので、YouTube、“虹色渚ゴロ―”の漫才シーンだが、これが息が合って“リアルで観たいかも”な仕上がりな宅間孝行&戸田恵子。それから“本編”が始まる。場所は別荘、山之内夢(福田沙紀)が、かなり強引な方法で連れてこられる。車椅子の老人がいる。気がつく夢、「ここは……?」とかなりうろたえる。そこにいた弁護士の京太郎(宅間孝行)が「秘密があるんです」と夢に告げる。さらに「聞いて欲しいんです」と言い、日記を渡す。そこには夢に関する衝撃的なことが書かれていた……。
 場面は25年前に遡る、場所は同じ。ちょうど“劇中劇”のような見せ方で進行していく。よって山之内夢役はほぼずっと舞台上にいることになる。京太郎役の宅間孝行が25年前の登場人物について夢に説明するのだが、これが軽妙な語り口、ちょっとクスクスと笑ってしまう。賑やかで愛すべき人達が次々と出てくる。25年前なので着ているファッションが懐かしい!赤澤燈が演じる一馬は絵に描いたようなヤンキーファッションで、その彼女・まりちゃん役の益田恵梨菜も、もはやリアルでは見れないヤンキーだ。見た目はちょっと近付き難いが性根は優しそうな2人。子供時代の京太郎も出てきて、ここは“大人京太郎”と動きがシンクロしていて微笑ましい。
その先程の車椅子の、認知症も発症していると思われる女性が夢の母親だと言われる、名前は本橋 渚(戸田恵子)。まさに青天の霹靂とはこのことだ。何故、渚は夢と別れたのか、そこから衝撃の事実が次々と“劇中劇”で展開していく。

タクフェス第5弾『ひみつ』

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