萬腹企画18杯目【怨霊撲滅屋GB】雨宮大晟さん×中川将平さん×小俣一生さん×緑川 睦さん×平 康臣さん 稽古場インタビュー
2024年11月13日(水)より、新宿シアターモリエールにて開幕する、萬腹企画18杯目【怨霊撲滅屋GB】。
萬腹企画は、代表・平 康臣さんが『ココロをまんぷくに』をテーマに舞台、映像、その他面白い表現を追求、発信する企画。
18杯目となる本作では、ダンスボーカルグループ・UNiFYより主演に雨宮大晟さん、共演に中川将平さんを迎え、怖そうで怖くない?ちょっとコワイ萬腹企画流ホラーエンターテインメントを上演。
Stage Newsでは、鎹井ハルミチ 役:雨宮大晟さん、鳴鐘ハジメ 役:中川将平さん、有家タク 役:小俣一生さん、ヴォルダー 役:緑川睦さん、日ノ峰家の父 役:平康臣さんにインタビューを実施。役作りについてや稽古で力を入れている点など、本作への意気込みと想いを語っていただきました。あわせて、稽古の様子もフォトレポートでお届けします。
ご自身が演じる役どころについて
雨宮:僕が演じる鎹井ハルミチは、ザ・主人公というような、心に芯を持っている、真っ直ぐな性格をしています。 個性が強めな幼馴染み4人で、協力しながらひとつの悩みと戦っていくんですけど、その中でも僕が引っ張っていく役なので、気合を入れて、世界を救いたいと思います!
中川:僕が演じる鳴鐘ハジメは、父親がお金持ちなので成金と言われがちで、自信があるところは金銭面なんですが、お金を失ってから人間面としての薄っぺらさや何もなさに気付くんです。幼馴染みたちと冒険をしていひとつの悩みと戦っていく中、お金以外の自信が持てる部分を手にしていくストーリーです。意外と深みがあるキャラクターで、基本的には明るくて、結構お金を持っているが故に優雅に見えるんですけど、それ以外は全然優雅じゃないので(笑)。そんな人間性が溢れる姿を全編通して楽しんでいただけたらと思います。
小俣:有家タクは不動産屋で、大晟くん演じるハルミチと、将平くん演じるハジメのきっかけ作り、主人のチームと絡むことが多い役です。真摯で真面目な性格をしていて。最後は覚醒ポイントがあるので、楽しみにしていただけたらと思います。
緑川:ヴォルダーを演じます。海外の除霊師一族であるアレックスの付き人をやっています。最後の方になると「そうだったんた!」となる部分もあり、大晟くんと将平くんが演じる役とどう絡んでいくのかを見ていただきたいです。
平:日ノ峰フタバと日ノ峰ミツハのお父さんを演じます。名前を付けないとなぁと思ってはいたのですが、台本を書いているうちに「お父さん」としか呼ばれないことに気付きまして。なので名前は出さずに“日ノ峰家の父”でやらせていただいております(笑)。日ノ峰は由緒正しいお寺の家系で、特殊能力を持つ巫女の血を引いている娘たちが、幽霊と対峙する中で力を発揮していく。父はそれを影で見守りながら、重要な情報をハルミチたちにあげるポジションとなっています。
役作りはどのようにされていますか?
雨宮:前回萬腹企画さんの舞台に立たせていただいた時とは全然違うキャラクターで、今回は主演で物語の中心に立つ人物を演じさせていただきます。真っ直ぐな性格で主人公さしさがある役ということで、アニメの主人公を観ながら役作りの研究をしています。そこからインスピレーションを浴びながら、主人公としての立ち位置を学んで頑張っていきたいと思います。
中川:こういうお仕事をやっていると、夜遅くなってしまうということもあり、普段はコンビニを利用することが多いんです。特にセブンイレブンが大好きなのでよく行くのですが、この舞台への出演が決まってからは成城石井さんしか行ってないですね!お金持ちの役なので、自分が一旦セレブになっておかないといけないなと。すみません、真面目に話します(笑)。
緑川:今までふざけてたの?(笑)
一同:(笑)
中川:役作りの一環ではあります(笑)。僕が演じるハジメは台本のセリフを読んでいるだけで、声を出して笑ってしまうくらい面白いキャラクター。僕自身は元が結構静かなタイプなんですが、根っこの方にそういうことをしたかった自分もいるのかなと思うくらい、演じやすいと感じました。最初はエレガントな感じでやっていますが、幼馴染と絡んでいる時ならではの砕けたボケをするところは、僕が持っているものも多かったので。普段大晟と絡む時や、ステージに立っている時の自分がすごい似ているなと、共感出来る部分がありました。言い回しや間の使い方は、芸人さんのお笑いライブを観ながら勉強しています。
雨宮さんは、本作が初めての主演舞台となります。どのような想いで本作に挑みますか
雨宮:僕自身、こんなに早い段階で主演をやらせていただけるとは思っていなかったので、プレッシャーもありつつ、絶対に成功させたいという気持ちがあります。初主演というのは1回だけなので、皆さんの記憶にも残るような作品にしたいです!
【怨霊撲滅屋GB】は2回目の上演となりますが、雨宮さんと中川さんは初出演。台本を読んでみての感想はいかがでしたか?
雨宮:学生の幼馴染4人の物語なので、青春を感じました。4人で協力して突き進んで、物語の中でみんなが成長していく。萬腹企画さんの作品は、面白くもあり、良い意味でみんなを裏切るような展開が多いので、読みながらすごく笑ってしまいました。
中川:僕の好きなお笑いの系統で、台本を読みながらずっと笑ってしまうくらい面白くて、テンポ感も良いなと感じました。幼馴染4人が怨霊を退治するストーリーの中に、深い設定が盛り込まれていて、やる前からワクワクする舞台になるなと、想像できました。今もずっと楽しみな気持ちでいます。
本作のタイトルを見て、怖いシーンが多いのかなと思っているファンの方もいましたが、構えずに楽しく観劇ができそうですね
中川:僕らのファンは、怨霊って書いてあるので結構怖いと思っているんじゃないかな(笑)。
平:“怖そうで怖くない、ちょっと怖い”をテーマにしているので、エンターテインメントなホラー作品と思っていただけたら。ほぼほぼ怖くないです(笑)。
中川:なので、安心してください!
2020年に初演された【怨霊撲滅屋GB】。今回ブラッシュアップされた点などはありますか?
平:この作品を立ち上げたのが、ちょうどコロナが流行り出した年でした。様々な制約がある中での公演だったので、ようやく自由に表現が出来る状態になった今、もう一度この物語に挑んで、自分が本当に作りたい撲滅屋をやりたいという思いでの上演となります。制約が無くなった分、劇場空間をフル活用して演出をしますし、新しいキャラクターも登場します。普通の再演ではなく、リブートという形で一から作って見直して仕上げました。なので、前作を観た方も印象がかなり変わって見えると思うので、新鮮に楽しんでいただけたら。 素晴らしいキャスト・スタッフに恵まれて、稽古の時点で可能性をすごく感じているので、これは相当楽しんでいただけるものが出来上がるなと、今から想像しています。是非、見届けていただけたら有難いです。
本作の注目ポイントは?
小俣:平さんがおっしゃっていたように、新キャラが登場したり、前回は女性が演じていたけど、今回は男性が演じる役もあるので、そこは前作を観た方も新しく感じるかと思います。主人公チームのお二人の活躍シーンが、前作よりも多く盛り込まれている作品になっているのでそこも注目ポイントです。
平:お二人のような、身体能力高い人がいると有難いです。オープニングアクトでダンスシーンがあり、振りの中に今回のテーマになるような動きも盛り込まれています。楽しくて格好いいものになっているので、盛り上がってもらえるかなと。期待していただけたら嬉しいです。
中川:この前ちょうどオープニングアクトの振り入れがあったのですが、自分自身ではなく役として踊らないといけないので。そういう所作を、もっと突き詰めないといけないなと感じました。セブンイレブンじゃなくて、成城石井にならないとね。
雨宮:自分たちの特技や持っている武器を全部活かせるような作りになっているので、稽古で教えていただいたことを落とし込んで、見ごたえのある内容にしたいです。
緑川:平さんの作品が元々好きで、ご縁があり4~5本出演させていただいて。プロデュースという形で一生と携わらせていただいたのが今回で3本目になります。萬腹企画プロデュース公演で3人一緒にチームでやり始めて、今回大晟に座長を託すことができたこと、そこに将平に入ってくれたことを嬉しく思います。2人が楽しんで真っ直ぐ作ってくれているので、完成が楽しみです。
座組の印象は?
中川:先日ビフォアイベントがあり、そこで初めてお会いする出演者の方もいらっしゃって。ちょっと気まずい雰囲気になってしまうのかなと思いきや、皆さんノリが良く、前のめりでツッコミを入れたりしてくれて、爆笑の渦の中でイベントがやれたんじゃないかなと。なので、座組としては最強だと感じています。まだ全員のシーンを見れていないので、早く通し稽古をしたいと思うくらい、楽しくて良い座組です。
雨宮:皆さんが本当に温かく、優しくて。支えてもらっているので有難いなと感じながらやらせていただいております。イベントでも初めてお会いしたとは思えないくらい、すごい早さで打ち解けて関係値が深くなりました。その仲の良さや雰囲気を舞台上でも出していきたいですし、僕自身も座長としてもっと引っ張っていけるように頑張ります。
稽古で、いま課題としているところは?
雨宮:絶対的な、強くて太い芯を心に作ることです。中心に立ってみんなを引っ張っていくような人生ではなかったので、前を向いたらそれしか見えないような、そこに向かって突き進んでいくキャラクターを演じるので、そのために芯を持ち、みんなを引っ張っていけるようなパワーを身に付けたいです。
中川:ビフォアイベントやご飯会を通してコミュニケーションも取っていますが、幼馴染チームの絆をもっと強化していかないといけないなと思っています。僕の役は、ちょっと掻き乱すスパイスみたいなポジションなので、個性が強い幼馴染たちの中でのバランスを整えていきたいです。あとは、どれだけ悲惨なキャラになれるか、そしてどれだけお客さんに笑ってもらえるのかを追求していきたいです。
UNiFYのお二人の、稽古場を通しての印象は?
平:どこにでもいる若者の幼馴染グループが、とあるひとつのトラブルを解決するために協力し合っていたのが、いつしか世界を巻き込む問題になり、それすらも強い思いで解決してしまう純粋さというものを、この作品で表現したい。その雰囲気はUNiFYのお二人含め、今回キャスティングした人たちはナチュラルに存在してくれているので、とても頼もしいですし、これはとんでもないものができるなと思いながら、いつも稽古をワクワク見させてもらっています。
緑川:親のような気持ちで、いつもニコニコしながら見守っています。今は演劇を作るスタートの段階で、ここからセリフを頭に入れる作業をして、セリフじゃなくなるくらい自然に演じれるようになると、今やっている稽古では見えていなかった目線になれる。そこまで完成した時に、大晟と将平がどうなるのかを楽しみにしています。
今年は30-DELUX × UNiFYで『SHAKES2024~それは夢、だが人生という永劫の物語』の公演もありましたが、そこでの経験が本作でも活かされていると感じる部分は?
中川:僕らは役者畑で育っていなかったので、劇団の皆さんとストイックさや方向性も全然違って。僕らはダンスを劇団の方に教えて、劇団の方はお芝居を教えてくれて、お互いストイックに持っていた部分を共有し合いながらやらせていただきました。いろんな役者さんの背中を見てきましたし、所作やセリフのイントネーションなど、役作りについて学ぶことができました。『SHAKES』もコメディーだったので、そこで学び得たものを活かせると思います。
雨宮:UNiFYと30-DELUXさん、どちらのチームも雰囲気をはじめ様々なものが違っていました。自分たちと他のチームの様子を見比べる機会があまりなかったので、チームとしてどう作品に向き合っているのか、チームワークをどう活かしているのかを近くで学ばさせていただきました。お互い違うジャンルで走ってきたので、それぞれ得るものがあり、相乗効果でより良いものにできたと思っています。全然違う役柄ではありましたが『SHAKES』で学んだこと、グループで一緒に活動して積み上げてきた経験を強みにして、本作に活かしたいです。萬腹さんの雰囲気も好きで、本当に楽しくて。助けられている部分も多くあるので、この作品に主演として貢献して恩返しをしていきたいです。
萬腹企画では「ココロのまんぷく」をテーマに、これまでも多くの作品を手掛けてきました。この先、目指すものは?
平:お客さんに楽しんでいただくのはもちろんですが、作り手側も楽しみながらやることで、その楽しさがダイレクトにお客さんに伝わって、作っていく期間も全部含めて素敵な時間だったと思える舞台にしたいという気持ちでやっています。関わってくれる皆さんが責任を持って仕事を全うしてくれるからこそ、自由に楽しくやれるので、皆さんに助けられながらできている企画だと思っています。最終的には、いずれもっと多くの人達に届けられるようにチャレンジしていきたいと考えていますので、もっと観ていただける機会を作り、こんな面白い舞台があるんだよということを知ってもらえるようにしたいです。
本作を楽しみにしている皆さんへメッセージ
雨宮:初主演を任されたことが本当に嬉しく思います。萬腹企画さんで、僕が主演としてどうストーリーを引っ張っていくのかも楽しみにしていただきたいですし、まだまだ足りないところも沢山あるので稽古期間で成長して、皆さんに萬腹の世界感をお届けできたらなと。全力で楽しく頑張っていきたいと思います!
中川:普段はダンスボーカルグループで活動していますが、今後もUNiFYとしての活動と同じくらいメインで役者をやっていこうと考えているので、萬腹企画さんの今回の作品を通して、お客様に認めてもらえるようなお芝居をしたいです。怨霊を一緒に撲滅しに行く感覚を共有して、会場一体となって笑って泣けたら良いなと。最後まで全員で走りきれるよう作品に臨んでいきたいです。
小俣:萬腹企画はいつもアットホームで、そういう雰囲気の作品になることが結構多いんです。平さんが作り上げていくのは勿論ですけど、今回は大晟くんと将平くんが、実はその雰囲気を作り上げているんじゃないかなと思っています。作品への取り組み方にみんなが引っ張られて稽古が進んでいると感じているので、その活力や勢いを劇場に持って行って、お客様にお届けできたらと思っております。
緑川:僕は平さんの作品が好きで、こうして好きな作品に携わらせていただけたことが幸せなスタートでした。今回、UNiFYの2人に作品を託せることはすごく嬉しいことですし、同時に我々にも「この作品に出て良かった」と、2人にこの先もずっと思ってもらえるような環境を作る責任があります。そのために出来ることを精一杯やりたいですし、あとはお客様に楽しんでいただけたらと思います。劇場でお待ちしております。
平:いろんなエンターテインメントがある中で、舞台は相当儚いジャンルだなと思っていて。みんなで楽しめる時間は限られているので、花火のようにこの一瞬の大爆発を思い出として持ち続けていただけるように、みんなで本番に向けて綿密に準備を進めております。数あるエンタメの中からこの舞台を選んでくださった皆さんの気持ちに必ず応えて、心の好きなものの棚の中に本作も入れていただけるよう、頑張りたいです。よろしくお願いします。
稽古の様子
公演概要
【公演日程】
2024年11月13日(水)~17日(日)[全9公演]
【会場】
新宿シアターモリエール
【作・演出】
平康臣(萬腹企画)
【出演】
雨宮大晟(UNiFY)
中川将平(UNiFY)
柊木まあや/笠松正斗(世が世なら!!!)/倉田瑠夏/伊藤佳織/天野眞隆/若松春奈(シタチノ)/十二稜子
稲見悠寿/夢川いぶ(正式な表記は「う」に濁点)/島名ひとみ/作田慎吾/折笠秀幸/紫賀ぼたん/塩澤慎史
小俣一生/緑川睦/平康臣(萬腹企画)
やみえん
【日替わりゲスト】
13日(水)19:00:石原健太郎
14日(木) 14:00/19:00:久保侑大
15日(金)14:00/19:00:石原月斗
16日(土)14:00/19:00:岸本舜生
17日(日)11:30/16:00:露口祐斗
【チケット】
S席(A列~B列指定席・非売品特典付き)9,900円(税込)
A席(C列~F列指定席・非売品特典付き)8,800円(税込)
B席(G列目~L列指定席)7,700円(税込)
※当日券:前売り価格+1,100円(税込)
【S席・A席 非売品特典】
その1 レギュラー出演者の非売品ブロマイド。水曜から日曜と毎日変わります。全5種類
その2 レギュラー出演者20名集合写真(非売品)
その3レギュラーキャスト別、萬腹オリジナルトレーディングカード
(※S席:Nノーマルカード・Rレアカード、25種の中より、ランダムで2枚プレゼント)
(※A席:Nノーマルカード・Rレアカード、25種の中より、ランダムで1枚プレゼント)
※『その1』はご予約時に選択いただいたキャストのブロマイドとなります。
※日替わりゲスト(石原健太郎・久保侑大・石原月斗・岸本舜生・露口祐斗)のS席・A席の非売品特典の『その2』に日替わりゲストは含まれておりません。レギュラー出演者のみの集合写真となります。
【キャストリピーター特典】
劇場にて複数回ご観劇いただきましたお客様にリピーター特典をプレゼント
2回観劇:非売品ブロマイドA
4回観劇:非売品ブロマイドB(直筆サイン入り)
7回観劇:非売品ブロマイドC(直筆サイン&メッセージ入り)
9回観劇:パンフレット(レギュラーキャスト20名サイン入り)
【来場者特典】
キャストキービジュアルが、萬腹オリジナルトレーディングカード『#ManpukuWorld』の激レアホログラム仕様のスペシャルカードになり、ご来場者様全員にプレゼント。
【問い合わせ】
bokumetsu2024@gmail.com
※お問い合わせ内容によってはお応えできない場合もございます。あらかじめご了承ください。
【主催】
萬腹企画
【企画・製作】
「怨霊撲滅屋GB」製作委員会
【あらすじ】
発明の天才『鎹井ハルミチ』は大学を休学し引き篭もっていた。
心配し駆けつけた幼馴染達は、さながら研究施設と化した部屋を目撃する。
ハルミチは家電を改造し幽霊を捕獲する装置『ゴースキャナー』を発明していた!
しかし彼の発明をめぐり、事態は世界を巻き込む大事件に発展するーーー。
ーーこれはハルミチと幼馴染達が体験した、怖そうで怖くないちょっとコワイひと夏の物語ーー
【萬腹公式X】
https://x.com/manpukupuku2
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